日本人の平均寿命は女性が87歳、男性が81歳。男女で6歳の差が開いています。しかし、年齢ごとの「平均余命」については、あまり知られていないかもしれません。
「平均余命」とは、ある年齢の人が平均であと何年生きられるかを示すものです。そして、0歳の人の平均余命が「平均寿命」です。

平均余命を見ていくと、70歳を超えた方の余命は平均寿命を大きく超えていくことがわかります。70歳の男性の平均余命は15.73年で約16年。平均して86歳くらいまで生きられることになります。70歳の女性の平均余命は20.03年で約20年。多くの人が90歳くらいまで生きられます。
80歳の方の平均余命は、男性が8.95年で約9年。女性は11.84年で約12年。さらに90歳になると、男性は4.25年で約4年。女性は5.61年で約5.5年となっています。
また、70歳を超え、80歳、90歳と進んでいくと、男女の平均余命の差が縮まっていくこともわかります。平均寿命では6年あった男女の差が70歳で4年になり、80歳で3年になり、90歳では1.5年になっています。

この平均余命の話を3年ほど前に東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会の森 喜朗(もり よしろう)会長にお話ししたところ、当時80歳間近であった森会長にずいぶん喜ばれたことを覚えております。

平均寿命で見るだけではなく、平均余命で見ると人生はまた楽しくなります。