公益財団法人東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会が、「都市鉱山からつくる!みんなのメダルプロジェクト」を実施していることは御存じでしょうか。大会で使用する約5,000個のメダルを使用済み携帯電話などの小型家電から回収した金・銀・銅で製作するというプロジェクトです。
過去にもメダルの原材料の一部にリサイクル金属が含まれた例はあったようですが、国民の参画による回収でメダルを製作する取組は、オリンピック・パラリンピック史上初めてだそうです。
10月24日(水曜日)の毎日新聞に、今年6月末時点の金、銀、銅の回収状況が掲載されていました。記事によれば、金は回収目標30.3キログラムに対し、回収量16.5キログラムで達成率54.5パーセント、銀は回収目標4,100キログラムに対し、回収量1,800キログラムで達成率43.9パーセント、銅は回収目標2,700キログラムに対し、回収量2,700キログラムで達成率100パーセントということです。
ちなみに、銀の回収目標が非常に多いのは金メダルの中身が銀製で、表面に純金による金張りかメッキが施されているからだそうです。
これから年末の大掃除の時期を迎えますが、大会組織委員会の担当者は「小型家電をごみとして処分せず、協力していただきたい」と呼び掛けているとのことです。誰でも手軽にできる東京オリンピック・パラリンピックへの協力方法であることから、多くの方に知っていただきたいと思いました。
メダルに生まれ変わる小型家電は、携帯電話の他にもデジタルカメラ、ドライヤー、ラジオ、パソコン、炊飯器など様々あります。全国のドコモショップやプロジェクト参加市町村での回収のほか宅配回収も行われていますので、ホームページで回収方法や品目などを御確認ください。
埼玉県庁では、本庁舎1階県民案内室と、第2庁舎1階ロビーに携帯電話とスマートフォン専用の回収ボックスを設けています。また、南部地域振興センター(川口市)、南西部地域振興センター(朝霞市)、東部地域振興センター(春日部市)、県央地域振興センター(上尾市)、川越比企地域振興センター東松山事務所、西部地域振興センター(所沢市)、利根地域振興センター(行田市)、北部地域振興センター(熊谷市)、北部地域振興センター本庄事務所、秩父地域振興センター、さいたま県税事務所、越谷県税事務所、西部環境管理事務所(川越市)、東部環境管理事務所(杉戸町)にも回収ボックスがありますので、お近くの方は是非、御利用ください。
公益財団法人東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会ホームページ「都市鉱山からつくる!みんなのメダルプロジェクト」(外部サイト)