川島町の「旧遠山家住宅」が国の重要文化財に指定されることになりました。

5月18日(金曜日)、国の文化審議会は、公益財団法人遠山記念館の所有する旧遠山家住宅を重要文化財として指定するよう文部科学大臣に答申しました。県内の近代和風建築としては初めてのことになります。指定されれば、県内の重要文化財は77件となり、そのうち建造物は25件となります。

旧遠山家住宅は、日興證券(現在のSMBC日興証券株式会社)の創立者、遠山 元一(とおやま げんいち)が故郷の川島町に構えた大邸宅です。元一の母親の住まいや遠山家の迎賓施設として用いられたそうです。
東棟、中棟、西棟の意匠が異なる三棟が連立し、多様で吟味された良材と卓越した建築技術が駆使された質の高い近代和風建築であることが高い評価につながったようです。
私も二度か三度、お邪魔したことがありますが、この三棟だけでなく、土蔵や茶室などのしっかりとした建物が合計九棟並んでおり、大変落ち着いた風情です。

元一の孫で、遠山記念館の遠山 公一(とおやま こういち)理事長は、慶應義塾大学教授で文化芸術に対する造詣がとても深く、また埼玉県文化振興基金に寄付をいただくなど、本県とは大変ゆかりの深い方です。
意外な経済人が埼玉県川島町出身ということが、この重要文化財の指定を機にアピールできるのかなと期待しています。