昨日のお酒の話に続き、お酒にまつわるウンチクを日本酒造組合中央会のホームページなどで調べてみました。

日本酒を飲む際に「おちょこを持ってきて」などと言ったりしますが、この「ちょこ」がどういう漢字なのかを調べてみました。「猪」という字に「口」を書いて「ちょこ」と読むそうです。
「猪口」の由来は「ちょっ」としたものを表す「ちょく」、あるいは飾り気がないことや安直(あんちょく)を表す「ちょく(直)」など諸説あるそうです。この「ちょく」が「ちょこ」へ転じたものであり、「猪口」は当て字と言われています。
弱々しいという意味の「へなちょこ」は「へなつち」という水を吸収しやすい質の悪い粘土で作った粗末な猪口から来ている言葉だそうです。

では「ぐい飲み」の由来は何かというと、「ぐいぐい」とか「ぐいっ」という擬音から付けられたと言われています。
お猪口との違いは大きさで、お猪口より一回り大きく、お茶碗よりもちょっと小さいものがぐい飲みだそうです。

さらに、「徳利(とっくり)」はどうなのか。酒を注ぐときの「とっくとっく」という音から付けられたという話。あるいは、朝鮮語で酒壺を意味する「トックール」という話もあるそうです。この「徳利」も当て字と言われています。

ところで、「肴(さかな)」とは何のことを言うのでしょう。「酒の肴を持ってきて」と言いますが、本来は「酒菜」と書き、酒を飲む際に添える食べ物のことを言うそうです。また、酒を飲む際に楽しむもの(舞や唄、面白い話)も肴と呼ばれます。要するに酒をうまくするもの、酒席に興を添えるものはすべて「肴」だそうです。「お魚」ではありません。

最後に「酒」の由来です。酒は飲むと晴れ晴れすることから「栄え水」と呼ばれ、これが転じて酒になったと言われています。「サカエ」→「サケエ」→「サケ」。本当でしょうか。
また、お酒を飲めば風寒邪気(ふうかんじゃき)を「避ける」ことができることから「さけ」となったとも言われているそうです。
埼玉のおいしい地酒を楽しんで風寒邪気が避けられれば、正に一石二鳥ですね。