6月28日(木曜日)に、日本芸術院賞受賞者の三田村 有純(みたむら ありすみ)さん(工芸部門平成29年度受賞者)と根岸 右司(ねぎし ゆうじ)さん(洋画部門平成28年度受賞者)のお二方が県庁にお越しになりました。
三田村さんは小川町に、根岸さんはさいたま市にお住まいです。

「日本芸術院賞」は、芸術上の功績顕著な芸術家を優遇顕彰するための栄誉機関である「日本芸術院」が毎年授与している賞です。卓越した芸術作品を制作した方や、芸術の進歩に貢献する顕著な業績が認められる方に授与されます。授賞式には天皇皇后両陛下の行幸啓を仰いでいる大変栄誉ある賞です。

三田村さんの受賞作品「月の光 その先に」は、漆による工芸作品です。平成28年の「日展」でも内閣総理大臣賞を受賞し、「月光を浴びて光る水のきらめきを表現しながら月へのロマンを立体造形化している優作」と評されました。
根岸さんは、北の大地の厳しい自然を題材に油絵を描き、雪景色の名手として知られています。受賞作品の「古潭風声(こたんふうせい)」にも、冬の北海道の荒れた海と岬が描かれています。

埼玉県にお住いの方が、平成28年、平成29年と連続して受賞されたことを大変うれしく思います。

三田村さんは東京の生まれですが、東京芸術大学教授などを務められる中、小川町の風景が気に入って移り住まれました。
根岸さんは埼玉大学教育学部を卒業後、県立浦和高校の芸術科教員などを務められ、現在は埼玉大学のフェローとして活躍をされています。

すばらしい芸術家が埼玉県におられることを誇りに思います。