町民の超高齢化に挑戦する鳩山町の取組が、すばらしい成果を上げつつあります。

鳩山町は、埼玉県内63市町村の中で最も高齢化率(総人口に対する65歳以上人口の割合)が高い町です。平成29年の県全体の高齢化率は、男性が22.7パーセント、女性が27.3パーセントですが、鳩山町では男性が38.5パーセント、女性は40.7パーセントに達しています。
このように高齢化率の高い鳩山町ですが、高齢者に元気で活躍していただこうと様々な事業を展開してきました。その結果、65歳健康寿命(65歳に達した人が、あと何年自立して健康に生きられるかを示す期間)では、平成26年から最新のデータである平成28年までの3年連続で男女とも県内1位を達成しました。

結果として、介護保険の要介護認定率は県内で2番目に低く、全国でも6番目に低くなっています。介護保険料は県内で最も安く、全国でも安いほうから7番目です。また、1人当たりの月額介護給付費も県平均に比べると約4千円安く、全国と比べると8千円も安い状況です。国民健康保険の医療費についても、全国平均を1として比較した数値が0.85で、県内では一番低くなっています。

鳩山町は、どのような取組によってこうした成果を上げているのでしょうか。
まず、女子栄養大学と連携して食の観点からの食生活改善推進運動をしっかりと展開されています。
2つ目は大東文化大学と連携して「はとやま毎日1万歩運動」やトレーニング教室などを展開し、運動の面からしっかりサポートをしています。
3つ目は高齢者のボランティア育成支援を行ったり、高齢者の起業支援、就労支援を行って、高齢者にしっかり社会参加をしていただこうとしています。

鳩山町は、こうした取組により、「健康長寿のまち」から更に生涯現役として活躍できる「生涯活躍のまち」に進化させようとしています。すばらしい試みです。そう遠くない時期に全国が鳩山町に注目するでしょう。