日本酒造組合中央会の公表によると、平成29年度の埼玉県の清酒出荷量は、昨年度から一つ順位を上げて全国第4位となりました。
ちなみに、第1位は兵庫県の137,170キロリットル。第2位は京都府の96,868キロリットル。第3位は少し落ちまして新潟県の42,237キロリットル。第4位が新潟県の約半分の21,233キロリットルで埼玉県。そして、20,346キロリットルの千葉県が前年度の第6位から第5位に上がり、第6位が秋田県の19,896キロリットルとなっています。
私もいろいろな人に埼玉県のお酒の話をさせていただいてますが、本県が清酒出荷量で第4位というのは県民の皆さんも、そして全国の皆さんもイメージがわかないようです。
「灘の生一本」で有名な兵庫県、伏見のお酒で知られる京都府、そして米どころの新潟県といったところは何となく予想が付きます。また、酒造りに関しては東北6県なども強いイメージでしょう。
どっこい、本県には35もの酒蔵があり、日本全国では清酒出荷量が毎年1パーセント前後減る中、本県は出荷量も消費量も増えているという意外にお酒に強い県なのです。
ちなみに、私が知事に就任した平成15年当時は、本県の清酒出荷量は全国第8位でした。とりわけ、最近では川越市、秩父市、行田市などが観光スポットとして国内外で有名になっていますし、そうしたところにもお酒の製造会社があって酒蔵めぐりなども人気を博しているところです。今年の3月には川越市に県内の35蔵の地酒が勢ぞろいする「小江戸蔵里昭和蔵(こえどくらりしょうわぐら)」もリニューアルオープンしました。
また、私も毎年参加させていただいている「埼玉地酒応援団」が年に2回ほど集まって気勢を上げるなど、民間の方々が熱心に活動されています。
こうしたことから、お酒の人気が上がり徐々に出荷量も増えているのではないかと思います。私も引き続き、いろいろな機会を通じて、県民の皆さんをはじめ県外あるいは海外の皆さんに埼玉県のお酒の魅力をPRしていきたいと思います。