5月21日(土曜日)、東松山市にある箭弓稲荷(やきゅういなり)神社の御朱印を、実物の24倍もの大きさで忠実に再現するという趣向を凝らした面白い取組が、同神社の御鎮座1300年奉祝記念事業の一環として行われました。
高さ1.42メートル、印面縦横が各1.3メートルという巨大な御朱印を製造し、ユネスコ無形文化遺産の「細川紙」で作った御朱印紙(縦3.4メートル、横2.5メートル)の上に押印、「最も大きな木製スタンプ」として、ギネス世界記録に認定されました。

この巨大御朱印は、比企地域ゆかりの会社経営者11名が実行委員となり作製しました。樹齢約300年のケヤキの無垢(むく)材を小川町の木工会社で加工し、大型連休中に仕上げたものです。印面の「箭弓稲荷神社」の彫刻は、実行委員の1人である印房店経営者の呼び掛けに賛同した全国の印鑑職人の有志十数人が彫ったそうです。
この巨大御朱印は重さが420キロもあるため、細川紙90枚を貼り合わせた特大御朱印紙に押印するのもあり得ない程の一大作業で、フォークリフトとクレーンを使い、更に印鑑職人3人が御朱印の上に乗って押印したそうです。

この経緯については、7月6日(水曜日)、ギネス認定書を受け取られた実行委員長の横塚正秋(よこつか まさあき)さんをはじめ委員の皆さん、宮司の吉田弘(よしだ ひろし)さんが、県庁にお越しになりお話しくださいました。
私もまだ写真でしか見ておりませんが、現在、箭弓稲荷神社にこの御朱印と押印された細川紙が展示されています。

元々、箭弓稲荷神社は、その社名が神様から授かった戦いの弓矢に由来するものでもあります。今後、世界一の御朱印の神社ということで、世界一を目指すスポーツ選手をはじめ、いろいろな戦いに挑む人たち、あるいは世界一になられた人たちが、箭弓稲荷神社を訪問されることを期待しています。そして、何らかの足跡をこの御朱印の展示場に残していただければ、世界一を目指す、あるいは日本一を目指す多くの方に勇気を与えてくれるのではないかと愚考したところです。
リオデジャネイロオリンピック・パラリンピックが間もなく開催されます。さらに、4年後の東京オリンピック・パラリンピックという好材料もあります。世界一や日本一を目指す人、そして達成した人は、この箭弓稲荷神社に足を運ぶというのも一手かもしれません。