私たちの生活に必須のライフラインであるガス供給を担う東京ガス株式会社と埼玉県は、防災対策における重要なパートナーとして様々な協定を結び、確かな関係を築いています。今回、東京ガス本社の地震防災対策について是非とも見ていただきたいというお話をいただき、早速、東京ガス本社をお訪ねしました。
まず、東京ガスの地震や防災対策を一元的に管理し、いざという時に総合的な指令塔となる非常事態対策本部室を案内していただきました。東京ガスの備蓄タンクの状況やガス供給ルート等の全体を見ることができる指令室となっていて、何か課題があれば即対応ができるような体制が整っておりました。また、供給指令センターというものがあり、所長、副所長、担当社員2名の合計4人のチームが3組組織され、交替制で24時間、ガスの供給状況を見守る体制になっています。この体制を基本に、何か異常が起これば、そのレベルに応じて、より規模の大きな体制に変えていくというようなシステムができ上がっていました。
ほとんどの家庭のガスメーターには、震度5程度以上になると自動的にガスの供給を止める機能が付いているので、大規模な地震があった場合には、火が消えるようになっているそうです。その点ではガスコンロの火が何かに燃え移ってしまうというようなことにはなりません。そのようなシステムになっていることに驚きました。広瀬道明(ひろせ みちあき)社長をはじめ同社幹部の皆様にいろいろな説明をいただき、若干の意見交換をさせていただきました。改めて東京ガスの供給体制や防災体制等をしっかりと見させていただき、大変参考になりました。