少子化対策がいろいろな形で議論されている昨今です。国立社会保障・人口問題研究所が行っている「出生動向基本調査」を見ると、結婚した夫婦の最終的な出生子供数(完結出生児数)というのは2010年の調査で1.96人と1977年調査時の2.19人と比べてあまり減っていません。今後、晩産化などの影響が出てくるかもしれませんが、結婚された方が子供を設ける数は実はこの30年ほどあまり変わっていないようです。

一方、現実には結婚しない人が増えてきています。その理由として、結婚を希望しているにもかかわらず、なかなか出会いのチャンスがないということがあるようです。
そこで、埼玉県は今年度から少子化対策として商工会やNPOなどが主催する婚活イベントを支援することにしました。
この9月から来年2月までの間に合計17回の婚活イベントが企画されています。これにより男女あわせて延べ1,200人以上の参加が見込まれています。

ちなみに9月には三つの婚活イベントが開催されました。
まず、9月12日(土曜日)、13日(日曜日)に秩父市で「さいたま再発見!長瀞1泊2日キャンプ婚活ツアー」というキャンプやラフティングを楽しむ出会いのイベントが行われました。参加人数は男性20人と女性23人で、6組のカップルが成立したそうです。
また、9月13日(日曜日)、行田市で「さきたま古墳えんむすびツアー」と題して「さきたま史跡の博物館」で勾玉(まがたま)づくりを体験するイベントが行われました。男性29人と女性26人が参加し、2組のカップルが誕生したそうです。
さらに、9月26日(土曜日)には、「謎解き婚活!inあしがくぼ笑楽校(しょうがっこう)」と銘打ったイベントが横瀬町で行われました。廃校となった小学校の校舎を使って、謎解きゲームの「授業」や、ぶどう狩りの「遠足」などで大いに盛り上がったようです。この企画では男性20名と女性19名が参加し、10組ものカップルが成立したということなので、カップルづくりには好企画だったのだと思います。

このうち何組がめでたくゴールインするのかは、正に「謎解き」ということになるのかもしれません。婚活イベントは来年2月までに17回実施される予定ですが、その規模が10倍、つまり1万2千人が参加するくらいの規模になれば、身近な出会いのチャンスが増え、結婚へとつながっていくのではないかと期待しているところです。

婚活イベントの参加方法や内容については、下記のホームページで紹介されていますので、是非御覧頂ければと思います。

※ 県ホームページアドレスはこちら
http://www.pref.saitama.lg.jp/a0607/kekkon/komisshonn.html

※ 県内で行われる市町村や公的団体(商工会議所や市町村社会福祉協議会など)の婚活イベントはこちらのフェイスブックをご覧ください。
http://www.facebook.com/pref.saitama.shoshi