ドイツのブランデンブルグ州を御存じでしょうか。昭和20年7月、日本に対して第二次世界大戦の終結を求めた「ポツダム宣言」が発せられたポツダムが州都だと聞くとイメージしやすいかもしれません。
このブランデンブルグ州と埼玉県は、1999年に姉妹提携を結んでおり、今年が20周年に当たります。これを記念したイベントを予定しています。
一つ目は、スポーツ交流です。埼玉県では、本年9月から10月にかけてラグビーワールドカップ2019™が開催されます。そこで今年6月にブランデンブルグ州で開催される7人制ラグビー大会の「サンスーシ・カップ」において、本県のためにフレンドリーマッチが行われます。
この大会は6~16歳のジュニアの大会で、昨年はドイツだけでなくイスラエルやチェコなどから約800人が参加しました。今年は姉妹州である埼玉県でワールドカップが開催されることから、大学生世代の親善試合が特別に行われることになりました。
この大会に、川越市にキャンパスのある東洋大学のラグビー部が本県を代表して参加します。東洋大学ラグビー部は、関東大学ラグビー2部リーグに所属する県内の有力校です。5月29日(水曜日)には壮行会を開催し、選手を激励しました。選手たちはいよいよ明日、出発します。
また、9月にはブランデンブルグ州から、現地の青少年が本県を訪問して、県内の大学とラグビーを通じた交流を深める予定です。
二つ目は、獨協大学でのシンポジウムの開催です。草加市にある獨協大学は、日本でも最大規模のドイツ語学科を持つ大学です。この獨協大学において、これからの日本とドイツの関係をテーマにしたシンポジウムを開催する予定です。EUの中心であるドイツを通じてヨーロッパの情勢を知る機会になるかもしれません。
ところで、6月に開催されるラグビーの大会名である「サンスーシ・カップ」の「サンスーシ」とはどういう意味か御存じでしょうか。「サンスーシ」は、ブランデンブルグ州にある宮殿の名前で、「憂いなし」という意味だそうです。
正に、20周年を迎えた本県とブランデンブルグ州の交流をこれからも「憂いのない」交流として続けていきたいと思います。