「保育園落ちた」のブログを契機に、政府が待機児童解消に向けた対策を急ぐ中、地域住民との折り合いがつかず、保育所の整備が難航している実態が浮かび上がったとの報道がありました。

共同通信が待機児童の多い首都圏などの9都府県に聞き取りをしたところ、近隣住民の反対で保育所の新設が、断念や延期に追い込まれたケースが、昨年4月以降少なくとも10件に上ることが判明したそうです。その理由として、自治体や事業者の説明不足を指摘する声も出ているそうですが、中には「子供の声がうるさい」とか「道幅が狭く送迎車で渋滞が起きる」といったような声もあるようです。

私のところにも時々「校庭での中学生の声がうるさい」などというメールが来たりしますが、このような考えはいかがなものかと正直思います。子供たちは、これからの日本の将来を築き、そして社会を支える大切な世代であります。私はそうしたメールには「子供たちが元気に運動場で声を出していることは微笑(ほほえ)ましいと思っていただきたい」という趣旨のことをやんわりとお返しするようにしています。

もとより、夜勤などのために日中に睡眠をとらなくてはならないような方もいらっしゃるかもしれません。しかし、様々な工夫ができると思っています。例えば、遮音効果とともに断熱効果も高い二重サッシにすれば冷暖房費の節約にもなります。ほかにもいろいろ工夫の余地はあると思います。何よりも、子供の元気な声が聞こえる社会こそ望ましい社会ではないかと私は思っています。