6月7日(水曜日)に日本盲導犬協会の東京事務所長兼普及推進部管理長の髙野秀一(たかの しゅういち)さんとさいたま市在住で盲導犬のユーザーでもあり、視覚障害を持つ櫻井洋子(さくらい ようこ)さんが、盲導犬「スカイ」を同伴して県庁にお越しになりました。

まず驚いたのは、スカイがとても品のいい盲導犬であるということです。日本で唯一のホワイトシェパードだそうで、6歳の雌犬ということです。アメリカで生まれ2年の訓練を経て、平成25年11月から櫻井さんのパートナーとして活躍しています。

盲導犬としてはラブラドール・レトリバーという犬種が一般的です。シェパードは、警察犬にも採用されているように、非常に能力が高く、観察眼に優れた賢い犬として知られています。スカイの場合は、その上にしっかりとした訓練を受け、視覚障害者に寄り添うことを学んでいるわけです。

アメリカ生まれの、正確には「ジャーマン・シェパード・ドッグ」という犬種のスカイは、体重32キログラム、体長74センチメートルということですので、ラブラドールよりも一回り大きい盲導犬ということになります。
とにかく、賢そう、気高そう、強そう、なにやら悪いところはひとつもなさそうという感じのすばらしい盲導犬でありました。

私も犬好きですので、欲しくなりました。こういうホワイトシェパードを連れているとそれだけでも、この犬も鼻が高いですが、自分の鼻も高くなりそうな気がいたします。

櫻井さんの話で大事なのはこんなことではありません。シェパードの性格や見た目の美しさなどの話ではなくて、一番問題なのは、まだまだ盲導犬が入れない会議室があるとか、あるいは、病院でも盲導犬と一緒に入ることが断わられるとか、そういった話です。
もっとも、細菌の数を調べてみると、犬よりも人間の方が雑菌が多いとも聞きます。犬を入れないということであれば人間も入れないという話になると思います。

まだまだ、盲導犬と視覚障害者に対する配慮に欠けるお店や施設もあるようです。私たちは盲導犬と視覚障害者に対するしっかりとした理解を進めていきたいと思います。