夢に向かって挑戦する一人の若者の話を知り、感銘を受けました。

その若者とは、2012年に本県の友好省である中国の山西省から埼玉県立大学に約1年間留学していた羊 善嬌(よう ぜんきょう)さんで、先月、複数の新聞にも紹介されました。

羊さんは、県立大学での留学を終えて帰国し山西医科大学を卒業すると、日本で看護師になるという夢を目指して2014年に再来日されました。外国人が日本で看護師資格を取得することは、高度な日本語能力が求められるため、とても困難だと言われています。2年間受験勉強に励まれた努力が実り、2016年に准看護師試験に合格し、東京にある病院に看護師として採用されます。

こうして夢を実現した羊さんですが、次なる夢に挑戦するため病院を今年1月に退職し、2月初旬に中国に帰国されました。その夢とは、「中国と日本の医療看護の懸け橋」として中国の医療・看護の向上に貢献することだそうです。こうして埼玉県や日本での経験を生かし、世界で活躍する方がいることは大変誇らしいことです。

羊さんは「埼玉県立大学は本当に夢の入口でした。必ず中国の医療・看護の向上に役立つ人間になります。」と話されています。
本県と山西省の友好関係に基づく留学制度が羊さんの人生を切り開き、またそれが次の夢につながるきっかけとなったことをとてもうれしく思いました。