山口県周防大島町の行方不明児の発見に関する8月17日(金曜日)付けの毎日新聞のコラム「余録」を面白く読みました。

「桃太郎を川から拾い上げてくるのはおばあさんで、おじいさんと一緒に育てる。異界からきた子を迎え入れるのは、この世のしきたりにしばられた壮年男女ではなく、そこから少し外れた老人夫婦がいい。昔話のおじいさんとおばあさんはこの世と異界を結びつける役回りである。」と綴られています。
一方、その昔「7歳までは神のうち」といわれたように、子供はこの世とあの世の間に生きる存在とみなされてきたということです。そんな昔の老人と子供の関係について民俗学者の宮田 登(みやた のぼる)氏は「そこにはスピリチュアル(霊的)なつながりが存在するという感がある」と述べていたとのことです。

ニュースで大きく報じられているように、山口県で神隠しのように消えてしまった2歳の男の子を、まるで昔話に出てくるようなおじいさんがこの世に連れ戻してくれました。
日本中を心配させた男の子を、大分県からボランティアとしてやってきた78歳の尾畠 春夫(おばた はるお)さんが入山30分で見つけ出した話は、大変喜ばしく微笑ましく、そしてうれしい気持ちにしてくれました。
これも、昔話でいうところの「老人と子供の霊的なつながり」によるものだったのでしょうか。

高齢者ボランティアの価値が大変上がりました。尾畠さんに心からの拍手と感謝を送らせていただきたいと思います。本当にありがとうございました。尾畠さんもそうでしたが、私もつい目頭が熱くなりました。