最近、「アンガーマネジメント」という言葉をメディアなどで目にするようになりました。誰もが抱く「怒り」の感情と上手に付き合っていく、コントロールするということだそうです。この考え方は1970年代にアメリカで生まれたようです。

一般社団法人日本アンガーマネジメント協会によると、怒りの感情のピークは6秒間なのだそうです。すぐカッとなる人もいますが、そうした怒りも6秒数えているうちに落ち着くそうです。

人はどのような時に怒ったり、イライラを感じるのでしょうか。

人の持つ感情には、一次感情と二次感情があるそうです。「うれしい」「楽しい」「悲しい」「驚き」といったものは一次感情とされており、起きた出来事に対して反射的に出るものです。

一方、「怒り」の感情は二次感情であり、最初に感じた一次感情を自分で評価した結果として生まれるものだそうです。その評価は人によって様々です。

「怒り」の元となる一次感情は「不安」なのだそうです。何か大きな不安を感じた時に、あるいは日頃から心に不安を抱えていてそれが何かのきっかけで抑えきれなくなった時に、人によっては怒りを感じるといわれています。

すぐに怒る人は、不安感に対する耐性が低い人とも言えるようです。例えば、突然驚かされた場合に、同じシチュエーションでも笑い出す人もいれば怒り出す人もいるのはこのような仕組みだったのですね。

こうした自分の心の中で「怒り」を感じる仕組みを知ることで、それを抑えることができるということです。怒りの本当の原因は何かを知り、それと向き合うことで自然と怒りは収まるのです。

ストレスの多い現代社会ですが、時には自分の感情と向き合い、怒りを感じたら6秒数える、そうしたゆとりを持つことが円滑な人間関係に結び付くと思います。