2月2日(金曜日)の毎日新聞に、高齢世帯や共働き世帯の増加を背景にレトルトカレーの需要が高まっている、という記事が掲載されていました。
レトルトカレーは長期保存ができるので東日本大震災の時にも非常食として購入され、これをきっかけに昔よりも格段においしくなっていると気付いた人が多かったようです。
市場調査会社の株式会社インテージの調査によると、2017年にはレトルトカレーの購入額が461億円であったのに対し、カレールーは456億円にとどまり、購入額ベースでレトルトカレーの市場規模が初めてカレールーを上回りました。レトルトカレーの購入額はこの15年間で約2割拡大、逆に家庭などで調理するカレールーは約2割減少しています。
メーカー各社は高齢者向けの少量パックや、糖質や塩分を抑えた健康志向の商品など、レトルト商戦に力を入れているそうです。両親と子供2人というかつての標準的な家族形態が変化し、単身世帯、共働き世帯、高齢世帯が増加したことに伴い、商品の需要も多様化しています。
特にカレーは日本人の国民食といってもいいほど人気がある食べ物ですので、レトルトカレーの台頭は家族や世帯構成の変化を象徴する、典型的な事例かもしれません。
個食という言葉が使われて久しいですが、お父さんは「ビーフカレー」、お母さんは「シーフードカレー」、子供たちは「甘口カレー」と、家族がそれぞれに好みのレトルトカレーを選んで食べる家庭もあるでしょう。
本当は同じカレーをみんなで一緒に食べたいものですね。ちなみに私は県庁の地下にある食堂のカレーをよく食べます。