埼玉県の高齢化のスピードが早いということがよく言われています。どのくらい早いのかを改めて確認したいと思います。

現在、県人口に占める65歳以上人口の割合は全国ランキングで言えば、低い方から6番目。75歳以上人口の割合は沖縄県に次いで低い方から2番目であります。
8年後の2025年になると、65歳以上は28.4パーセントで低い方から6番目。75歳以上は16.8パーセントで低い方から6番目。順位は2番目から6番目に下がります。
さらにその15年後の2040年にはどうなるかと見ていくと、65歳以上は34.9パーセントで低い方から6番目と変わりません。そして75歳以上は19.0パーセントで低い方から5番目です。

「なんだ、大したことないではないか。」という話になるかもしれません。確かに比率とそのランキングだけを見ると、そう見えるかもしれません。しかし、重要なのは実数です。2015年から2025年までに65歳以上人口は約19万人、75歳以上人口は約41万人も増えるとされています。これは多い方から全国4番目になります。730万人の人口を擁する埼玉県ですから、率としてはわずかな上昇でも人数としては大変な数の高齢者が増えることになります。

鳥取県の総人口は57万人です。一つの県の中で41万人も高齢者が増える埼玉県として、様々な仕掛けが必要なことは言うまでもありません。「健康長寿埼玉プロジェクト」、「糖尿病重症化予防対策」、あるいは、「シニアの活躍」を前提とした様々な仕掛け。また、「埼玉版ウーマノミクスプロジェクト」なども、その大きな要素です。

私たちは具体的な事実を踏まえた上で有効な対策を取ることが大事だと思います。