8月7日(月曜日)に、アリフィン・タスリフ駐日インドネシア共和国特命全権大使が県庁にお越しになりました。昼食会を挟みながら、小林哲也(こばやし てつや)県議会議長をはじめ県議会ASEAN友好議員連盟の皆様と一緒に懇談をさせていただきました。

インドネシアは人口が2億人を超え、しかも平均年齢が20代後半という若い国です。正に今伸び盛りで、日本の技術や投資を呼び込みたいという強い意欲を持っています。
また、本県も親日的なインドネシアとの間で、インドネシア投資調整庁との交流や人材の活用などを進めているところであります。
実は、知事公館の池に、天皇陛下と御縁のあるヒレナガニシキゴイという名前の魚がいます。天皇陛下が皇太子でいらっしゃった昭和52年に県の水産試験場を行啓され、きれいなニシキゴイを見ながら「インドネシアに黒色でヒレが長いコイがいるが、それと交配させると良いコイが産まれるかもしれないね。」という御提案をされました。
御提案を受けた埼玉県の職員は、インドネシアから黒いヒレナガゴイを30尾手に入れて、7代にわたって交配し、ニシキゴイの色合いでヒレの長いコイを誕生させました。このコイの名前が「ヒレナガニシキゴイ」です。
ヒレナガニシキゴイはインドネシアにも贈られ、また皇居の池でも泳いでおります。天皇皇后両陛下も、埼玉県におけるヒレナガニシキゴイの物語をしっかりと覚えていただいております。

日本とインドネシアにおける国民の交流は最近こそ熱心でありますが、魚のコイの方はもっと早い時期からしっかり交流していたという事実があったのです。