本県の「1万人のゴールド・シアター2016」が東京オリンピック・パラリンピックの公認文化プログラムとして認められました。

去る9月29日(木曜日)に開かれた東京オリンピック・パラリンピック競技大会の組織委員会第15回理事会において、同大会の公認文化プログラムとして、2つの事業が紹介されました。

一つは本県の「1万人のゴールド・シアター2016」であります。もう一つは組織委員会や東京都などの「幕開き日本橋 ~東京2020文化オリンピアードキックオフ~」です。これまでに組織委員会が認証した文化関連の公認プログラムは全部で17件ありますが、このうち本県の認証事業は4件で何と全国最多です。

その4つの事業を御紹介申し上げれば、「近藤良平とハンドルズによるダンス公演(11月12、13日、会場:彩の国さいたま芸術劇場)」、「東京オリンピック・パラリンピックに向けた埼玉県の文化事業キックオフイベント(11月20日、会場:ソニックシティ大ホール)」、「1万人のゴールド・シアター2016(12月7日、会場:さいたまスーパーアリーナ)」、「埼玉伝統芸能フェスティバル(12月18日、会場:彩の国さいたま芸術劇場)」であります。

いずれにしても、故蜷川幸雄(にながわ ゆきお)彩の国さいたま芸術劇場芸術監督の遺作とも言うべき「1万人のゴールド・シアター2016」が東京オリンピック・パラリンピックの公認文化プログラムのメインに位置付けられたことは大変嬉しい限りです。

「1万人のゴールド・シアター2016」は、故蜷川幸雄芸術監督の発案で、2006年に発足した高齢者演劇集団「さいたまゴールド・シアター」に、一般参加の方を加え、最終的には1万人規模の大群集劇の上演を目指すものです。

現在、公募で選ばれた60歳以上の約1,600人のメンバーが12月7日(水曜日)の上演を目指して、しっかりと練習を重ねているようです。会場はさいたまスーパーアリーナで、企画・原案はもちろん故蜷川幸雄芸術監督であり、企画・構成は加藤種男(かとう たねお)さいたまトリエンナーレ総合アドバイザー、脚本・演出はノゾエ征爾(のぞえ せいじ)さんであります。タイトルは「金色交響曲~わたしのゆめ、きみのゆめ~」だそうですが、1,600人の皆さんの人生の交響曲がどのような舞台になるのかとても楽しみです。