「新型栄養失調」に注意という話があるそうです。栄養失調と言えば、食糧難の時代などに栄養不足からくる不健康状態を示した言葉ですが、最近では三食きちんと食べているのに栄養失調になってしまう人が増えているそうです。
カロリーは足りているのに必要な栄養素が不足しているという、この現代型の栄養失調が「新型栄養失調」と呼ばれるものです。要は栄養バランスの悪い、偏った食生活をしていることに起因しているそうです。
例えば、肉や魚をほとんど摂らない高齢者がタンパク質不足に陥ったり、野菜をあまり摂らない40代や50代の中高年がビタミンやミネラル不足になってしまうケースがあるそうです。「新型栄養失調」になると風邪を引きやすくなるし、注意力が不足するほかに、うつ症状が出るケースもあると言います。
肉類をあまり摂らずに野菜中心の食生活というと、何やらスマートな生き方をしているみたいですが、タンパク質が不足している可能性があります。タンパク質不足は老化の原因になるため、それを防ぐためには、卵、魚、肉、大豆製品などがお薦めだそうです。
極力油を摂らないようにしている方も多いと思いますが、その場合、脂質が不足している可能性があります。脂質の減少は物忘れや気分障害の原因になるとの話もあります。青魚やくるみなど、良質の油がお薦めだそうです。
インスタント食品をよく食べる方はカルシウムが不足している可能性があります。カルシウムが不足すると筋肉がスムーズに働かず、足がつるなどの症状が出るとのことです。牛乳、シラス、ひじき、チーズやヨーグルトなどの乳製品などがお薦めだそうです。
何事も過度に走り過ぎると良くないということだと思います。バランスの取れた食事を心掛けましょう。