1人の子供が大学を卒業するまでに掛かる費用はいくらでしょうか。
保育サービス、小学校入学以前の医療費、公立小中高及び国立大学の費用を合わせると3,158万円程度掛かると言われています。
このうち、国や自治体が公費負担している額が2,229万円程度です。
したがって、1人の子供が社会人になるまでに個人が負担する費用は、3,158万円から2,229万円を引いた929万円ということになります。この大半は保護者が負担することになるわけです。

ところで、1人の人が一生の間に稼ぐ額は、平均で2億5,890万円(平成26年度。退職金を除く。出典 労働政策研究・研修機構『ユースフル労働統計2016』)です。それでは、1人の人が一生の間に納める税金の額はいくらになるでしょうか。

男性の平均寿命80.75歳を期間年数として国民一人当たりの税負担額を単純に計算すると、国税で約3,781万円、地方税で約2,465万円、合わせて約6,246万円となります。稼いだ額のおよそ4分の1を税金として納めていることになるのです。

あくまでも概算ではありますが、一生の間におけるお金の大きな流れが見えてくるのではないかと思います。