6月24日(金曜日)の産経新聞の記事によると、健康効果が期待されるチョコレートなどの嗜好(しこう)品を生活習慣病の予防に取り入れ、積極的に保健指導に生かす全国初の専門外来「嗜好品外来」が注目を集めているそうです。
この「嗜好品外来」は戸田中央総合病院に昨年の10月に設置されました。予約制で週2回、火曜日と木曜日の午後に開かれています。初診時に血液検査や心電図、レントゲン、血管機能検査などを受け、心臓病や脳卒中のリスクを判断。嗜好品の効果的な摂取方法や生活習慣の改善などを指導し、2、3か月後の再検査で効果を判定します。科学的な根拠に基づいて健康への効果が認められた食品を摂取してもらい、薬の投与に頼らないのが特徴だそうです。
例えば、チョコレートに血圧を下げたり善玉コレステロールを増やしたりする作用が認められることに着目し、生活習慣病予備軍の人たちに、カカオ豆のポリフェノール類を多く含んだ「高カカオチョコレート」の摂取方法を指導しています。同様の効果が期待できるものとして、ポリフェノールが多い赤ワイン、α-リノレン酸が多いクルミなども活用しているそうです。
嗜好品と言うと、栄養を取るためではなくその人の好みによって味わい楽しむもの、どちらかと言うと不健康につながるもののようなイメージもあるのですが、好きなものを食べながら健康になれるというのは、これまでにない新しい健康指導方法だと思います。病気の予防にもいろいろあるんですね。