今年の令和5年5月5日(祝)、5が三つ並ぶ歴史的な日と塙保己一(はなわほきいち)先生のお誕生日にちなみ、第1回「ほきいち祭」が本庄市児玉文化会館(セルディ)にて開催されました。
塙保己一先生は、延享3年(1746年)5月5日に現在の本庄市に生まれました。少年時代に視力を失いながらも江戸に出て学問を究め、当時、盲人の最高位とされた総検校(そうけんぎょう)の地位まで昇られました。日本中に散逸した古代・中世・近世の文献を集め、「群書類従(ぐんしょるいじゅう)」として666冊に及ぶ文献を編纂(へんさん)した江戸時代を代表する大学者です。
そして、塙保己一先生を一躍有名にしたのは、ヘレン・ケラーです。彼女は目も見えず、耳も聞こえず、そのため話すことが困難という重度の障害を負いながらも、その全生涯を教育と福祉、そして世界平和に尽力したことで世界的に知られています。彼女は母親から『日本の塙保己一先生はあなたの人生の目標となる方ですよ。』と教えられました。また、日本に来られた際、2度にわたって埼玉県を訪れ、塙保己一先生について触れられてお話をなさいました。
上田も知事時代に塙保己一賞を創設し、塙保己一先生の偉業を大きく広めたことに敬意を表し、実行委員会から特別に招待されました。また、上田が副理事長を務めるNPO法人みらいウクライナ・アフガニスタン等難民支援基金(田中真紀子理事長)への寄付の贈呈もありました。
また、当日は地元の子どもたちによる群読劇「塙保己一物語」を含む様々な催し物が開催され、また、シンガーソングライターTAONさんによる本庄・美里・神川・上里のご当地ソングとウクライナ応援ソングが披露されました。