4月14日(木曜日)の東京新聞のコラム「筆洗」に出ていました。若者の活字離れについてはよく言われているところですが、最近の学生は小説どころか漫画さえ読まないという話があるそうです。
裏付けるデータがあるそうです。2月に公表された大学生協の調査によると、大学生の1日の読書時間は平均28.8分、読書時間ゼロという学生は4割を超えているそうです。対照的にスマートフォンの1日の利用時間は約2時間と圧勝しているそうです。同じ活字の新聞も同じ、あるいはそれ以上に深刻だそうです。総務省の調査では、20代の新聞閲読時間は平日で2.4分だそうです。カップ麺の3分を待つ時間すらないということになるようです。
「ところで皆さんは毎日、新聞を読みますか」と東京大学の入学式で五神(ごのかみ)総長がこう問いかけているそうです。ネットで見出しを見るだけではなく、記事の本文をきちんと読むように求めたそうです。東京大学ですらこういう状態ですので、かなり深刻な話です。
愚痴の代わりに笑い話も紹介されています。若い男がスマートフォンをいじりながら嘆く。「いろいろな分野の記事が載っていて、見出しや記事の大きさでニュースの価値が一目で分かって、しかも電池切れにも強い。そういうモノがあれば便利なのに」と言ったとき、別の男が教える。「それは新聞だよ」。面白いと言うべきか悲しむべきか。