(株)さきたま出版会から2冊の本をいただきました。さきたま出版会は埼玉に関わる歴史や文化など、様々な郷土に関する書籍を出版をされている大変すばらしい出版社です。
今回、さきたま出版会は「埼玉きもの散歩 ― 絹の記憶と手仕事を訪ねて ― 」と「埼玉の考古学入門」を新たに発行されました。
「埼玉きもの散歩」は「絹の記憶をたどり、紡いだひと・もの・まち」をテーマにまとめられたとても興味深く、そしておしゃれな本県のガイドブックです。「NPO川越きもの散歩」の代表である藤井美登利(ふじい みどり)さんが、様々な織物やその職人、絹の名産などを、過去から現在という時の流れを感じながら「きもので巡る、小さな旅」ということで案内をされています。美しい絹織物の写真、懐かしい街の風景写真、さらに各地域の伝統、歴史なども紹介されていて、読み応えもたっぷりです。絹に関わる様々な建物なども広く紹介されており、またそれに関わった先駆者の皆さんたちの物語も挿入されて、大変奥の深いものだと感じながら拝読しました。
「埼玉の考古学入門」の方は、まだページをめくった程度です。行田市の埼玉(さきたま)古墳群に代表されるように、本県は古墳や集落跡などの史跡が多い地域です。肥沃な土地と農耕に恵みをもたらす豊かな河川を持つ本県は、古来、人々が集い生活する地として良好な環境を作っていたものと思われます。こちらも、そうした想像力をかきたててくれるすばらしい本です。この本についてはまた改めて御紹介する機会があるかと思います。