3月8日(火曜日)に「埼玉県議会動物と共生する社会を推進する議員連盟」(会長:西山淳次〔にしやま じゅんじ〕議員)の皆様から、保健所などに収容される犬や猫の殺処分をゼロにする取組を更に進めてほしいという趣旨の要望書をいただきました。もとより、埼玉県はこの数年来、犬や猫の殺処分を減らす取組をし、議員連盟の皆様からもこの間の県の取組については一定の評価をいただいているところです。しかしながら、ゼロになっているわけではありませんので、県としては今後ともゼロを目指して頑張りたいというようなことを議員連盟の皆様に申し上げたところでした。
このことに関連して、先日とてもいいニュースを聞きました。3月16日(水曜日)に上尾市と上尾伊奈獣医師協会が「飼い主のいない猫の不妊・去勢手術実施協定書」を締結され、市民が持ち込む飼い主のいない猫、いわゆる野良猫に対する無償手術を4月1日(金曜日)から実施することが決められました。犬と猫の殺処分数の内訳を見ると、近年は圧倒的に猫の方が多くなっています。この問題の解決のため、上尾市は平成25年度から本年度まで、県の「地域猫活動推進事業」による助成を受け、指定モデル地区において、野良猫への不妊・去勢手術などを行ってきました。市内全域を対象とする今回の取組は、殺処分の更なる削減につながることが期待されます。
この取組で対象となる猫は上尾市内に生息する野良猫です。上尾市職員は、市民からの申請に基づき、猫の現地確認や協力獣医師との連絡調整、申請者が捕獲した猫の動物病院への持込みなどを行うそうです。
御協力いただける獣医師の皆様には、不妊・去勢手術と手術に係る費用の全額を御負担いただけるとのことです。心から感謝申し上げるところです。
大変すばらしい協定が結ばれたことになります。このような取組は大事にしたいですね。