1月7日(日曜日)の『NHKスペシャル』は、人体の骨が人間の記憶力や免疫力、筋力アップなどに大きな影響を与えることを分析した番組でした。
高齢者が骨折して入院すると認知症になりやすいなどとよく言われますが、その原因などが分かるような内容でした。

骨の細胞が出す物質が、若返りのメッセージを体に与えているそうです。
骨は常に作り替えられていて、大人の場合3~5年で全て入れ替わります。骨の密度である骨量が下がると骨折しやすくなるだけでなく、若さを生み出すメッセージ物質が出なくなります。この骨の若返りを促す物質が途絶えると、記憶力や免疫力、筋力などが衰えるわけです。その意味で、常に骨を強化する努力をすることで記憶力や免疫力、筋力などをアップさせることになるそうです。
もとより、骨を強くするにはカルシウム分を十分に摂取すること、日に当たることなどが必要ですが、併せて骨に衝撃を与える必要があるそうです。
例えば、できるだけ走ったりすることです。地面に足を振り下ろすことによって骨に荷重や衝撃をかけることが有効だそうです。また、ピョンピョン跳ねることなどを毎日行えば骨に衝撃がかかり、骨が強化されることになるようです。高齢者で膝の弱い方などは水中ウオーキングやヨガ、ストレッチも骨の強化には効果的とのことです。そうしたことなどが番組を通じて紹介されていました。

骨折することは若返りのメッセージが途絶えることでもあります。高齢者になったらくれぐれも骨折してはならないことの根拠がはっきりしました。骨折をしないように注意すると同時に、骨折しにくい骨量をしっかりと保つための努力をしなければならないことを改めて感じました。