秩父地域には400の祭りがあるともいわれています。その代表格と言えば秩父神社例大祭として300年以上の歴史を持ち、「日本三大曳山(ひきやま)祭」の一つに数えられる「秩父夜祭(ちちぶよまつり)」でしょう。

この夜祭と対比されるのが、毎年7月19日、20日に行われる「秩父川瀬祭(ちちぶかわせまつり)」です。同じ秩父神社の祭りですが、夜祭は「冬」に行われ主役が「大人」であるのに対し、川瀬祭は「夏」で主役は「子供」です。

絢爛(けんらん)豪華な屋台・笠鉾(かさぼこ)合計8基が秩父屋台囃子(ばやし)を響かせながら街中を曳(ひ)き回されます。祭りの花形である「囃子手(はやして)」や「曳き子」を子供たちが務めるのが大きな特徴となっています。

19日(金曜日)の宵宮(よいみや)には、山車(だし)の曳行(えいこう)のほか、花火大会も行われ、スターマインが秩父の夏の夜空を彩ります。

大祭の20日(土曜日)は、重量約400キログラムもの神社神輿(みこし)が荒川の清流の中へと入る「神輿洗いの儀式」や、複数の屋台・笠鉾が集まる「曳き別れ」「すれ違い」が見どころです。

私も昨年「曳き別れ」を目の前で観覧しましたが、夜祭に負けないくらいの迫力がありました。

秩父神社の宮司を務める薗田 稔(そのだ みのる)さんは、緑と共生する社会づくりに貢献した方や団体を県が毎年表彰する「本多静六賞」を今年受賞された方でもあります。市街地にある神社の境内には見事に生い茂る鎮守の森「ははその杜(もり)」が残っています。

是非、「秩父川瀬祭」と「ははその杜」を見に秩父を訪れてみてはいかがでしょうか。

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