2月22日(月曜日)、都内で「SKIPシティ国際Dシネマ映画祭 クリエイター交流会」を開催しました。デジタル技術で撮影された映像作品の普及やクリエイターの育成を目的に、2004年(平成16年)から開かれているこの映画祭も今年で13年目を迎えました。この交流会は、Dシネマ映画祭を更に盛り上げるために、若手監督を中心とするクリエイターの皆さん、プロデューサーの皆さんたちが一堂に会して、内外の人たちに改めてDシネマ映画祭のアピールをしていく試みであります。

 埼玉が生んだDシネマ映画祭出身の若手監督の活躍ぶりには目覚ましいものがあります。今回の交流会には、そうした皆さんの中から2014年に「凶悪」で日本アカデミー賞の優秀作品賞等を受賞された白石和彌(しらいし かずや)監督、「チチを撮りに」で2013年のサハリン国際映画祭でグランプリを受賞された中野量太(なかの りょうた)監督に御出席いただきました。その他にも、坂下雄一郎(さかした ゆういちろう)監督など、今注目の若手クリエイターの皆さんにも出席をしていただきました。

 一方、プロデューサーの皆さんたちがこれまた凄腕の方々ばかりでありました。富山省吾(とみやま しょうご)氏は、日本アカデミー賞協会事務局長でいらっしゃいますが、「ゴジラVSビオランテ」以後のゴジラシリーズ12作品や「誘拐」などをプロデュースされています。椎名保(しいな やすし)氏は東京国際映画祭ディレクター・ジェネラルでありますが、(株)KADOKAWAの特別顧問もされており、「最後の忠臣蔵」「天地明察」などのプロデュース作品があります。久松猛朗(ひさまつ たけお)氏は松竹(株)の元常務取締役でワーナー・ブラザーズ映画の副代表でもありますが、「亡国のイージス」、「武士の一分」、「るろうに剣心」など凄い作品のプロデュースをされています。Dシネマ映画祭の長編の審査委員長でもあります堀越謙三(ほりこし けんぞう)氏は東京藝術大学大学院映像研究科の特別教授でもあるのですが、「スモーク」、「TOKYO EYES」、「まぼろし」「ライク・サムワン・イン・ラブ」などのプロデュース作品があります。Dシネマ映画祭の短編部門審査委員長を務めていただいています桝井省志(ますい しょうじ)氏は、「シコふんじゃった」「Shall weダンス?」「ウォーターボーイズ」「舞妓はレディ」など、プロデュースされた作品がことごとくヒットしています。

 こうしたプロデューサーの皆さんたちと若手監督が出会い、あるいは映画関係の雑誌社など多くの人たちが集まり交流を重ねる中で、改めてDシネマ映画祭が盛り上がりを見せていくことを期待しています。中野量太監督などはこうした方々の間ではまだ若手でありますが、この秋に公開される新作は宮沢りえさんが主役と伺っています。また、このDシネマ映画祭でのヒットのおかげで、海外の様々な映画祭からお誘いがあったりして、結果的に自分の活躍の場が広がったというようなことをトークショーでお話しされていました。

 若手監督の皆さんがどんどん活躍され、埼玉県と川口市が共催で開催しているこのSKIPシティ国際Dシネマ映画祭の認知度がもっと上がれば有り難いなと思っております。