1月15日(金曜日)に、テレビ朝日特別番組の収録がありました。番組のタイトルは、「埼玉県全市町村の人達に連れていかれた場所はこんなトコだった」です。
この番組は、スタッフが県内全63市町村を回って、地元の方に自慢したい場所や美味しいものなどを聞いて、実際に連れて行ってもらい生の情報を収集して、各市町村の魅力を紹介するのだそうです。私に対しては、「埼玉県のどこが良いか」、「どのような県民性か」、「今おすすめの場所は」といった内容のインタビューがありました。
ところで、なぜ47都道府県の中で、この番組の企画の第一弾が埼玉県になったのかということを尋ねてみました。スタッフの方からは、埼玉を訪れて、埼玉のすばらしさをいろいろなところで感じたり見たりしたことが一つ。そして何よりも埼玉県民の優しさや、おもてなしの心に感動したので、これは埼玉県からスタートすべきだと考えたそうです。それは大変ありがたいことだと思いました。
実は私、もう10年近く前になるかもしれませんが、ある大手の旅行会社の社長さんから、「埼玉県民の皆さんは私たち旅行業者にとっては上客なのです。」と言われたことがあります。「なぜですか。」とお聞きしたところ、「一つ目には時間をきちっと守って集まっていただける、二つ目には列を大きく乱すことがない。」とのことでした。
この二つを聞いて、私は、埼玉県から毎日100万人もの人たちが県外に通勤・通学していることも理由の一つではないかと考えました。日頃から時間をしっかり把握しないと、快速に乗ったり急行に乗ったりできないので、そういう意味での時間管理がきちんとできているのではないかと思いました。そして、電車に乗るにしても列を乱さないようにしないと皆に迷惑が掛かりますので、そうした秩序をしっかりと守る習慣ができているのではないかと思いました。
その社長さんは三つ目を加えました。「それに、埼玉県民の皆さんは値切らない。これが一番私たちにとってありがたいことだ。」ということでした。「なるほど。」と私は思いました。埼玉県全体を見渡すと豊かな自然風景があり、また、極端な災害が少ないことなどから、いろいろな意味で心にゆとりがあるのではないかなと思いました。
埼玉県は高度成長期を通じて急速に人口が増えた県ですので、ややもすると、人々のコミュニケーションが不足していたり、地域のコミュニティが十分機能しなかったりという部分もないわけではありません。けれども、県全体としては穏やかな県民性であり、それが「値切らない」ことに表れているのではないかと思いました。要するに、人柄が良いのです。
ちなみに、この番組はテレビ朝日で1月23日(土曜日)の16時00分から17時25分まで放送予定と聞いています。お時間のある方は、是非御覧ください。