先月、政府が発表した平成27年版「観光白書」で訪日外国人の消費パワーのすごさが分かりました。昨年の訪日客は前年比約3割増の1,341万人、消費額は約4割増の2兆278億円で、共に史上最高を記録したそうです。消費額の2兆278億円という額は、日本のGDPの0.4%に過ぎません。しかし訪日外国人10人分の消費額は、定住人口1人当たりの1年分の消費額に相当するとの話もあります。

訪日外国人の旅行者数のトップは、1位の台湾が283万人、2位の韓国が276万人、3位の中国が241万人、4位の香港が93万人、5位のアメリカが89万人という順番ですが、旅行消費額では1位が中国の5,583億円、2位が台湾の3,544億円、3位が韓国の2,090億円ですので、中国がダントツのトップということになります。一人当たりの買い物代も中国が12万7,743円と1位で、2位のベトナム8万8,814円や3位のロシア6万3,056円を大きく引き離しています。中国人のいわゆる「爆買い」と言われる現象が最近話題になっていますが、これが数字の上でも証明されています。

買い物の中身にもお国柄が表れているようです。「電気製品」「化粧品・香水」「菓子類」などは中国が1位で、「医薬品・健康グッズなど」は台湾、中国の順だったそうです。ちなみに、昨年の乳幼児用紙おむつの国内生産枚数は、少子化にもかかわらず前年比で12%も増えたとのことであり、これも「爆買い」の効果だと言われています。

一方、「和服・民芸品」「マンガ・アニメ・キャラクター関連商品」「書籍・絵はがき・CDなど」はフランスがトップだそうです。全体的な印象では、アジアからの訪日客は「買い物」重視、欧米からの訪日客は「文化」重視といった傾向のようです。

埼玉にも盆栽や蔵造りの町並みなど伝統文化があり、アニメの聖地もあります。大型ショッピングモールも県内各地にありますので、訪日外国人の多様なニーズを満たす可能性は十分あります。埼玉への外国人客の誘致には大きな伸びしろがあるように感じています。新しい企画でこうした外国人の誘致を是非実現したいと考えています。