先日、多くの方々がFIFA女子ワールドカップカナダ2015の決勝戦をテレビで御覧になったことと思います。なでしこジャパンは残念ながら連覇できず準優勝で終わりました。ただ、今回のなでしこジャパンの凄さは前半16分までに4失点を喫したあと、後半に2点差まで詰め寄ったことです。結果として2対5でアメリカに負けてしまいましたが、普通はスタートダッシュで大きく遅れをとると精神的なダメージが大きく、これだけの挽回(ばんかい)をするというのは、サッカーのような短い時間で行われる勝負事ではなかなか難しいのではないかと思います。
なでしこジャパンの選手の皆さんが、どのようにしてこの精神的ダメージを打ち払って五分以上の戦いを繰り広げることができたのか。いずれ壮絶な戦いの真の姿が伝わってくるのかもしれません。ただ言えることは、勝負には負けたわけではありますが、「絶対にあきらめない、そして最後まで戦う」という、すばらしい敢闘精神を日本中に見せていただいたということです。心から、拍手を送りたいと思います。
すべからく人生、このようにありたいと思いました。大きくリードされても打ち返していく粘りと敢闘精神。私は、最後まで自らを奮い立たせて戦いを続ける選手たちの姿を見て、なでしこジャパンは「本物」になっていると感じました。正に「本物」のプレーを見せていただきました。選手の皆さん、そして佐々木則夫(ささき のりお)監督、本当にありがとうございました。