全国知事会では、より活発な地方行政の進展に役立てるため、都道府県が取り組む先進的政策を集積し、インターネットで広く公開する「先進政策バンク」を設置しています。この「先進政策バンク」に登録されている取組の中から、毎年、各都道府県と専門委員の評価と審査を経て「優秀政策」を決定し、その中の一つの取組を「先進政策大賞」として選定して表彰しています。

 去る9月1日に、27年度の先進政策大賞と優秀政策の表彰が行われました。優秀政策は全国で28件が選ばれ、そのうちの4件が埼玉県の施策です。この件数は岡山県と並んで全国第1位です。26年度も3件が優秀政策に選ばれ全国第1位でした。25年度は1つしか取れませんでしたが、24年度は4件が選ばれて全国第1位でした。

 表彰が始まった平成20年度以来、本県は通算で19の施策が優秀政策として表彰されており、この数は全国第2位です。平成22年度には「カーナビ活用による危険箇所の解消の取組」がこの年の優秀政策の中でも最も優れた施策として先進政策大賞を受賞しています。埼玉県の施策が全国知事会の優秀政策や先進政策大賞という形で評価されていることは大変うれしい限りです。

 この「優秀政策」は主に次の3つの視点で選定されます。まず、「先進性」と「独創性」です。新たな視点や創意工夫による先進的な取組であるかどうかです。次に、「発展性」や「将来性」があるかどうかです。他の地域でも普及したり展開する可能性を秘めた取組であるかどうかという視点です。3番目に「改革性」です。従来の行政の枠組みや事業のやり方を改革するものであるかどうかということです。

 これから予算編成の時期に入り、28年度の取組の検討が本格化しますが、これはという取組については県庁全体で更に知恵を絞り、全国知事会でも優秀政策として評価され、そして先進政策大賞も受賞できるようにがんばりたいと思います。