6月22日(土曜日)の朝日新聞に、秩父地域への観光客に関する記事が掲載されていたので御紹介します。

秩父地域おもてなし観光公社が秩父地域の1市4町(秩父市、小鹿野町、長瀞町、横瀬町、皆野町)の観光客数を集計したところ、5年連続で年間900万人を超えていることが分かりました。
集計を始めた2011年度は805万人でしたが、2014年度に初めて900万人台の909万人となり、2017年度は983万人と毎年増加しました。昨年度は、天候や秩父夜祭が平日に開催されたことなどの影響もあり前年比約2パーセント減の965万人となりましたが、900万人超は維持しています。

観光客が増加した要因としては、関東屈指のパワースポットである三峯神社をはじめ地域に多数鎮座する神社などへの参拝客や武甲山などへの登山客に加え、秩父地域を舞台にしたアニメ「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」が人気を呼んでいることなどが挙げられます。秩父地域が「アニメの聖地」として認知され、多くの若者が訪れていることも大きく影響しているようです。

また、週末や観光シーズンにはB級グルメの「わらじカツ」や打ち立てのそばの味を求めて、多くの方がお店の前に行列をつくっています。これらのお店では高級感をアピールするなど観光客に特化した手法が功を奏しているようです。

さらに、西武鉄道や秩父鉄道も観光客の誘致に力を入れています。西武鉄道は西武秩父駅の隣にフードコートやお土産コーナー、入浴施設を併設した「祭の湯」を一昨年に開業しましたが、これが日帰り観光客の増加につながっています。秩父鉄道は蒸気機関車が客車をけん引する「SLパレオエクスプレス」を定期的に運行していますが、これが「乗り鉄」や「撮り鉄」などの鉄道ファンに大変人気です。

秩父地域おもてなし観光公社では、今後も、1年を通じて観光客に訪れてもらえるよう取り組み、年間1千万人台を超える観光客数を目標に掲げています。秩父地域には神社に、アニメに、グルメに、温泉に、鉄道にと魅力がいっぱいです。現在知られているもの以外にも、観光客を引き付ける新たな観光資源がまだまだあると思います。
今後も秩父地域の魅力を県として全力でPRしていきます。