映画「翔んで埼玉」の大ヒットにより埼玉県が何かと注目を集めていますが、日頃から埼玉の魅力を発掘し、発信してくださっている地元メディアの一つに「テレビ埼玉」があります。今年開局40年を迎えるそうです。

テレビ埼玉について、2月24日(日曜日)の東洋経済オンラインに「社員67人、『テレビ埼玉』のクセがすごい!」という記事が掲載されていました。

1979年から40年間、埼玉県を中心に放送を続けてきた「テレビ埼玉」は、ケーブルテレビを含めた視聴可能世帯数は871万世帯に上りますが、社員は67人しかおりません。
少ない予算、限られた放送地域という制限がある中、キー局とはまったく異なるテレビの姿を絶えず追求しているとして、いくつかの番組が紹介されていました。

まず、元日放送の「埼玉政財界人チャリティ歌謡祭」。今年28回目を迎えた看板番組ですが、「一言でいうとカオス」であると紹介されています。
文字どおり県内の経営者や政治家が美声を披露する番組ですが、音程やリズムを外してしまう場面も度々あり、ハプニングがつきものだと説明されています。
出場者の個性あふれるパフォーマンスが多く、そのあまりの大胆さが注目を浴びて、ツイッターの世界トレンドランキングでは今年も第6位を記録したとのことです。
実は、私も毎年出演させていただいており、ほぼ毎回失敗して来場者や視聴者の皆さんに喜んでいただいております。

また、人気お笑いコンビ「千鳥(ちどり)」が出る「いろはに千鳥」も人気だそうです。埼玉に縁もゆかりもない2人が街をぶらつきおいしいものやお店などを体験する番組です。
この番組は社内の企画募集がきっかけで作られ、単なる紹介番組ではなく「これを千鳥にやらせてみたい」というスタッフの思いで出来上がっています。
千鳥の2人には台本を渡さず、ぶっつけ本番の新鮮なリアクションやトークが評判となっているそうです。
低予算なので、30分番組の8回分を1日で撮影します。収録が進むにつれ2人の疲労が蓄積しテンションが下がっていく様子も魅力になっているということです。
1ローカル局の番組が、4月から北海道から九州まで全国23局で放送されるヒット番組へと成長したそうです。何が当たるか分からないものですね。

さらに、ローカル局の腕の見せどころである地域情報の発信にも力を入れています。
毎週土曜日朝8時30分からの県の広報番組「いまドキッ!埼玉」をはじめ、県内企業の経営者などを深掘りする「埼玉ビジネスウォッチ」、旬のスポットを毎日中継する「情報番組マチコミ」、さらにはデータ放送を活用した情報の発信など枚挙にいとまがありません。
埼玉県は東西方向に長いため県民でも意外に知らない情報があり、引っ越してくる方たちも多いので、地域の身近な情報を届けたいという気持ちがあるそうです。

地元愛あふれ、埼玉の様々な魅力を発信している今年40周年を迎えるテレビ埼玉に感謝です。