4月15日(月曜日)、熊谷市にある妻沼聖天山(めぬましょうでんざん)の御開扉(おかいひ)の開会式典があり、私も出席させていただきました。

今年は1179年に斎藤別当実盛(さいとうべっとうさねもり)公が妻沼聖天山を開創して840周年に当たる年です。これを記念して国指定重要文化財である秘仏御本尊の御開扉が23年ぶりに実施されました。平成の大修理後では初めての御開扉であり、極めて優れた国指定の重要文化財が限られた時間だけ公開されるものです。

創建者であります実盛公は、木曽義仲(きそよしなか)公が2歳の時、嵐山町の大蔵館(おおくらやかた)で源義平(みなもとのよしひら)公に襲われた際に密かにかくまい、信濃の木曽に逃がしたことでも有名な人物です。

妻沼聖天山は、日光東照宮に勝るとも劣らない、装飾建築や極彩色(ごくさいしき)豊かな彫刻が各方面から高い評価を得ており、国宝にも指定されています。
何よりもすばらしいのは、日光東照宮とは異なり、建物の建設が民衆の力によって成し遂げられたことだと思っています。
そうした民衆のパワーが旧妻沼町に息づき、合併後の熊谷市に受け継がれ、そして、地元の多くの皆さんがそれを支えていることに感銘を受けました。

今年は、いよいよアジア初のラグビーワールドカップ2019™日本大会が開催され、熊谷ラグビー場でも3試合が行われます。これに先立つ9月6日(金曜日)には、日本代表の壮行試合が行われることが決定しています。対戦相手は前回のワールドカップで奇跡の逆転劇を演じた相手であるあの南アフリカ代表です。

こうしたすばらしい試合などに合わせて、熊谷、また妻沼聖天山の魅力を大いにアピールしていきたいと思います。

※ 御開扉について
拝観期間 4月16日(火曜日)から4月22日(月曜日)まで
拝観時間 10時から16時まで
(当日受付時間 9時30分から15時30分まで)
拝観料 一般3,000円(2名分)、特別10,000円(2名分)