KAST(カスト)というアルコール依存症スクリーニングテストがあるのを御存じでしょうか。
これは、WHO(世界保健機関)アルコール関連問題研究・研修協力センターに位置付けられている独立行政法人国立病院機構久里浜医療センターによって作られた、日本人向けのアルコール依存症を判定するためのスクリーニングテストです。
「酒を飲まないと寝付けないことが多い」、「酒を飲まなければいい人だとよく言われる」などの質問に「はい」か「いいえ」を答えるだけで結果が得られ、とても簡単にセルフチェックができるようになっています。
男性版と女性版の二種類あり、それぞれ質問数は男性版が10項目、女性版が8項目で、回答するのに5分もかかりません。
回答すると、「アルコール依存症の疑いがある」か、「要注意」か、「正常」かの判定結果がすぐに表示されます。
このKASTは国立病院機構久里浜医療センターのホームページに掲載されているほか、埼玉県の保健所でも活用しています。
今後、埼玉県のホームページにもKASTなど簡単に自己チェックできるスクリーニングテストを掲載する予定です。
アルコール依存症は、お酒を飲む量のコントロールができなくなり、家族や職場の方など周囲に迷惑や被害が及ぶほか、本人にとっても健康上極めて大きな悪影響が生じます。
アルコール依存症に対処するには早期発見・早期治療が重要です。アルコール依存症を心配している方や、御家族にそのような疑いがある方は是非このテストを行っていただきたいと思います。
独立行政法人国立病院機構久里浜医療センターアルコール症スクリーニングテスト(外部サイト)