9月7日(金曜日)の毎日新聞に、高齢者の介護事業を行っている和が家介護グループが、今春から蓮田市の商業施設内に開設した「ひかりサロン蓮田」で「ショッピングリハビリ」を開始したという記事が掲載されていました。
ショッピングリハビリは、介護・福祉施設とスーパーなどが連携し、高齢者にリハビリ用のショッピングカートを使って買物をしてもらうもので、島根県雲南市(うんなんし)の民間会社「ひかりプロジェクト」が考案したそうです。
店を歩き、買う商品を考え、お金を支払う買物が認知症予防や歩行訓練のほか、引きこもりや買物難民対策につながるといわれ、「町に出てするリハビリ」として注目を集めているといいます。
「ひかりサロン蓮田」の利用者は健康チェックや体操、脳活訓練などを行った後、スーパーに向かい、付き添いのスタッフがいる中で自由に買物を楽しみます。1時間弱で1,500歩から2,000歩ほど歩くそうです。日頃買物に出られない高齢のお客さんにまとめ買いをしてもらえるなど、連携するスーパーにとってもメリットがあるとのことです。
私は「きょういく(今日、行くところがある)」、「きょうよう(今日、用がある)」、「ちょきん(筋肉を貯める)」そして「人とのつながり」が、人の健康に大きく影響するという話をよく県民の皆様にしています。
楽しみながら継続的に行うショッピングリハビリは、「きょういく」と「きょうよう」につながり、また、お店の中を歩き回ることで「ちょきん」にもなります。さらに、店員さんや近所の人などとの会話やコミュニケーションは、人や社会とのつながりを生みます。
ショッピングリハビリは、高齢者の健康の維持・増進のために必要なものを兼ね備えていると言えるかもしれません。高齢者が買物を楽しみながら健康になり、地域の商業振興にも役立つ、正に一石二鳥の取組に大いに期待したいと思います。