「ベビーテック」という言葉を御存じでしょうか。それは、育児を助ける最新のテクノロジーのことです。
あまりなじみのない言葉かもしれませんが、アメリカでは広く浸透しており、例えばラスベガスで行われる世界最大の家電見本市「CES」ではベビーテックの専用エリアまであるそうです。
日本でもベビーテックの活用が進んできているようです。いくつか御紹介します。
まず簡単なところでは、母子健康手帳をスマートフォンで管理できるようにしたものがあります。赤ちゃんの成長の過程がすぐグラフで見られたり、検診や予防接種のスケジュール管理もできるようです。
おむつに取り付けて、濡れるとスマートフォンに通知してくれるセンサーというものもあります。おむつを交換した時間や一日のおしっこの回数はスマートフォンのアプリで確認することができ、赤ちゃんの体調管理にも役立ちます。
また、寝ている子供の体の向きや呼吸の有無などを知らせてくれるセンサーもあります。一定時間ごとにデータをスマートフォンやタブレットに送信し、データ化してくれるものです。呼吸の異常などを感知するとアラームで知らせてくれるのでお昼寝の時も安心です。
その他にも、赤ちゃんが飲んだミルクの量を管理できる哺乳瓶や、体に張り付ける体温計などがあります。どれもスマートフォンなどとつながっていて、子供のすぐそばにいなくても様子を知ることができます。
こうしたテクノロジーを育児サポートとして上手に活用することで、子供がより安全に過ごせるようになり、また育児する側のストレスも軽減できると思います。保育所などに子供を預けていても、スマートフォンやタブレットを通じて子供の状況をある程度知ることができるわけです。
育児の世界にもIoT革命が進んでいます。育児に必要な、繊細なテクノロジーは日本企業の得意とするところだと思います。新たなビジネスチャンスにもつながるのではないでしょうか。