国立感染症研究所から風疹患者数急増に関する緊急情報が出されています。
今年の患者数は9月16日(日曜日)までに全国で642人となり、昨年1年間の7倍近くになったとのことです。埼玉県の患者数は42人で、全国で4番目に多い状況です。
5年前の2013年に風疹の大流行が起きた後、患者数は減っていました。しかし今年の7月以降、東京都や千葉県など首都圏を中心に感染が拡大しているということです。特に、30代から50代の男性の患者が目立つそうです。この世代は、風疹を予防するワクチンが定期接種になっていなかったなどの理由で、免疫が十分でない人が他の世代より多いとのことです。
風疹ウイルスは、患者のくしゃみやせきで感染します。潜伏期間は2週間から3週間で、発熱や発疹といった症状が出ます。妊娠初期の女性が感染すると、胎児にも風疹ウイルスが感染して難聴や心臓病、白内障などになる恐れがあるそうです。
女性は妊娠前に感染を予防するワクチンを2回接種しておくこと、そして家族など妊婦の周りの方も接種しておくことが重要です。ワクチンの接種歴は母子手帳で確認できます。
また、30代から50代の男性でこれまで風疹にかかったことがなくワクチンを接種していない人も、早めに接種することをお勧めします。
風疹はワクチンの接種によって予防できる感染症です。是非、母子手帳を確認の上、接種の検討をお願いします。