昨日、ブータン王国の陸上競技全国大会に参加した県立寄居城北高等学校陸上部の女子部員2人が県庁にお越しになりました。

寄居町は、オリンピックの東京2020大会の開催に向けてブータン王国のホストタウンに登録されており、現在スポーツを通じた両者の交流が盛んに行われています。この交流事業の一環として、寄居町はブータン王国で行われる陸上競技全国大会に選手を派遣することに決めました。

見事だったのは、その選手の派遣費用と贈呈する大会の開催経費を、インターネットを通じて資金の支援を呼び掛ける「クラウドファンディング」で集めたというアイデアを実現させたことです。目標の100万円を大幅に超える約138万円が集まり、大会の開催経費(50万円)と2人の高校3年生の陸上部の選手を派遣する経費に充てられました。

何よりブータン王国で初の試みとなる陸上競技全国大会を、町民をはじめとする多くの人々から寄付を募って応援するというアイデアはすばらしく、その大会に地元の高校生を選手として派遣することもなかなか珍しいことであります。

報告に来られた2人の女子高校生からは、ブータン王国で大変温かいおもてなしを受けたこと、現地の選手の中にはスパイクの選手もいれば、普通の運動靴の人もいれば、裸足の選手もおり、それぞれバラバラであったことなどを伺いました。
また、ブータン王国の皆さんが明るく元気だったこと、そして言葉は通じなくても陸上スポーツという共通の基盤で交流ができたことの満足感などを楽しく御報告いただきました。

2人の高校生にとって、一生忘れ難い思い出になったのではないかと思います。ただ思い出にするだけではなく、多くの皆さんの善意に支えられていたことに感謝して、国際交流を通じて学んだことを生かし、今後の寄居町あるいは世界のために活躍する人材に育ってほしいなと思います。