もうすぐゴールデンウイークですね。県立の博物館や美術館に出かけてみませんか。中学生以下のお子さんは入館料が無料ですので、お財布に優しいお出かけ先として紹介します。

県内には、7つの県立博物館・美術館があり、それぞれ歴史、自然、芸術など特色ある分野の展示や体験プログラムで、埼玉の魅力を伝えています。

寄居町にある「川の博物館」は東武東上線鉢形駅下車徒歩20分、関越自動車道の花園ICから車で8分です。
ハイビジョン映像にあわせて座席が動く「アドベンチャーシアター」は、川下りを疑似体験できるのでお勧めです。
車で行くならば、渋滞を避けるため、思い切って朝早く出発してはいかがでしょう。近くには人気のバーベキュースポットもあります。河原に降りて、飯ごうでご飯を炊いたり、焼肉や焼きそばなどを食べたりして開館を待ちます。そして、館内が混み始めたら早めに帰る。こういう楽しみ方もあるかもしれません。

行田市にある「さきたま史跡の博物館」は東北自動車道の加須ICから車で25分です。
ここには有名な「埼玉古墳群(さきたまこふんぐん)」があります。9基の大型古墳が現存し、そのうち丸墓山古墳は円墳として日本最大を誇ります。稲荷山古墳から出土した「金錯銘鉄剣(きんさくめいてっけん)」は日本史の空白を埋める貴重な資料です。
ゴールデンウイーク中には、なかなか面白いイベントがあります。古代人に変身して古墳を背景に写真撮影を楽しんだり、火打石などを使って火おこしに挑戦することができます。「埼玉古墳群」を学芸員が分かりやすく解説し、公園内を案内するガイドツアーもあります。
また、5月4日(木曜日・祝日)には「さきたま火祭り」が行われます。この祭りでは、古代衣装を身に着けた人々が松明を掲げて練り歩くほか、花火、郷土芸能、物産展なども楽しめます。なかなかの見ものですのでお勧めしたいと思います。

長瀞町にある「自然の博物館」は秩父鉄道上長瀞駅下車徒歩5分、関越自動車道の花園ICからは車で35分です。
建物のデザインは、日本の建築界をリードし、埼玉会館をデザインした前川國男(まえかわ くにお)氏によるものです。長瀞町は、地質の宝庫として古くから多くの研究者が訪れ、日本地質学発祥の地とも言われています。国の天然記念物であるパレオパラドキシアの化石も展示されており、一見の価値があります。
周辺には、有名な長瀞のライン下りや羊山公園芝桜の丘などがあり、魅力満載のエリアであります。交通渋滞が激しいところですので、時間帯をずらすか、電車を使うとよいでしょう。熊谷駅から秩父鉄道のSLパレオエクスプレス号に乗って行くのも楽しいと思います。