5月2日(水曜日)に埼玉県警の「鑑識科学捜査センター」を視察する機会をいただきました。
大宮警察署の中に、埼玉県警察本部の鑑識科学捜査センターがあります。ここでは、容疑者などの犯行時の行動の推定や供述の裏付けを取るために、犯罪現場に残されている客観的な証拠、例えば指紋、足跡、DNA型の鑑定資料となる血液、唾液、毛髪などを収集し分析しています。
指紋は、一人も同じ人はいないそうです。そして終生変わることがないといいます。
指紋照合では、対象となる指紋の特徴を見出し、何十万、何百万という指紋の中から一致するものを探すといいますから、大変な作業です。
また、足跡の鑑定でも、現場で採取した足跡について、模様などの類似性を比較対照します。履物の底の資料をデータベース化した痕跡画像検索装置によって、一致するかどうか識別を行っているそうです。靴底はすり減っていたり、様々な傷などの特徴があるので、同じ種類の靴でも特定ができるようです。
DNA型の鑑定などについても、極めて厳重かつ丁寧に時間をかけて分析をしていました。
短い時間でしたが、犯罪捜査において「科学の力」がどれほど大きいかということを改めて知ることができました。
人間の勘も大事ですが、証拠固めは科学の力だと感じました。埼玉県警の鑑識科学捜査センターの皆さん、頑張ってください!