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夏目 漱石(なつめ そうせき)の「坊っちゃん」、田山 花袋(たやま かたい)の「田舎教師」といえば、多くの日本人が知っている文学作品です。
両作品の主人公のモデルが一緒に写っている写真が、県立熊谷高等学校に保管されていることが3月25日(日曜日)の産経新聞に掲載されていました。

この写真は、明治34年3月28日に旧制熊谷中学校(現在の熊谷高校)の第2回卒業式終了後に撮影されたものだそうです。
弘中氏は山口県出身で、愛媛県の旧制松山中学校(現在の県立松山東高校)に数学教師として赴任した際、英語の教師をしていた漱石と約1年間一緒になったようです。その後は、明治33年から大正8年まで旧制熊谷中学校で教師を務めていました。
「ドジョウを買ったが入れ物がないため、かぶっていた山高帽の中に入れて持ち帰った」など、坊っちゃんの無鉄砲な性格をほうふつとさせる逸話が残されているとのことです。

小林氏は旧制熊谷中学校の第2回卒業生で、弘中氏が赴任して最初に卒業した教え子の一人だそうです。卒業後は、現在の羽生市にあった弥勒(みろく)高等小学校の教師となりましたが、肺結核のため21歳の若さで亡くなりました。

小林氏が当時下宿していた建福寺の住職が花袋の義理の兄で、花袋が小林氏の日記を見て創作意欲にかられ、田舎教師の物語を執筆したといわれています。

この二人が一緒に過ごした歴史を後世に残し、後輩にも伝えていきたいとの思いで、熊谷高校の卒業生らが寄附を集め、今年の夏には記念碑が建立されるとのことです。

「坊っちゃん」と「田舎教師」はいずれも日本近代文学の傑作ですが、これらの作品のモデルである二人が、熊谷の地で同時期に同じ校舎で過ごしていたとは全く驚きです。不思議な縁ですね。

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