4月23日(月曜日)に、県農林部の職員から興味深い話を聞きました。それは「お米の種もみは何倍に増えるのか」というものです。

実は、1反(約1,000平方メートル、300坪)の田んぼに苗を植えるのに必要な種もみは約3.5キログラムだそうです。この1反の田んぼからは、約500キログラムの白米が収穫できるそうです。つまり、3.5キログラムから500キログラムへ約150倍に増えるということです。言い換えると1粒の種もみが150粒のお米を作るということになります。すごいですね。
もちろん、この間に雑草を刈ったり虫を除けたりと大変な作業があり、台風や大雨などいろんな困難なこともあったりするわけですが、そうしたことを乗り越えれば、結果としてこれだけ収穫できるということです。

ちなみに、現在の国民一人当たりの精米消費量は、1人1か月当たり約4.6キログラムです。これを年間で見ていくと、1人のお米の消費量は年間約55キログラムになります。3.5キログラムの種もみは、9人が1年間食べられるだけのお米を作る計算になります。
60キログラムの米俵を一俵持っていれば、1人が1年間に食べるお米を賄えるということになりますね。

先般、埼玉県が9年の歳月をかけて育成したお米「彩のきずな」が、日本穀物検定協会が行う食味ランキングで最高ランク「特A」の評価を得ることができました。埼玉のお米がもっともっと消費されるように関係者とともに全国にしっかりアピールしていきます。