昨日3月11日(日曜日)で東日本大震災から7年となりました。
被災地の復興は年を追うごとに進んできてはいるものの、いまだ行方 不明者は約2,500人、避難者も全国で約7万3千人、そのうち埼玉県内に約3,600人が避難されています。
この7年の間にハード面での復興が進む一方で、まだ7年前のあの時から 時計の針が進んでいないと感じている被災者の方々も多いことと思います。
毎年8月、私は全国知事会東日本大震災復興協力本部長として、被災 地の実情を視察しています。昨年は福島県と岩手県を訪問しました。
福島県では東京電力福島第一原子力発電所の事故の影響で、特に農産 物の風評被害が根強く残っているという現状がありました。
岩手県では甚大な被害を受けた陸前高田市を訪れ、防潮堤の建設、平地 のかさ上げ、高台の街づくりが現在進行形で進んでいる一方、更地がまだまだ多いことを目に焼き付けてきました 。
視察中、いまだに仮設住宅が点在している現状も目の当たりにしました 。仮設住宅で暮らしている方は今も1万2千人以上いらっしゃいます。
7年という歳月が過ぎましたが、街が新しく出来上がっても故郷に戻 れない方がまだまだ大勢いらっしゃいます。新しい街に本当の活気が戻るにはもう一世代かかるかもしれません。
行政のスピードのある対応が復興をより早めるものと思います。私も 微力ですが、復興庁をはじめ関係機関に少しでも早い復興の支援取組と完成を要請するなど、できる限りの協力を 続けていきます。