2月27日(火曜日)、読売新聞の夕刊に大学生の半数が本を読まないという記事が掲載されていました。全国大学生活協同組合連合会が2月26日(月曜日)に発表した調査結果によると、1日の読書時間について大学生の半数以上が「0分」と回答しています。「0分」が半数を超えたのは同様の調査を行っている2004年以降で初めてだそうです。

調査は昨年10月~11月に全国30の国公私立大学で実施し、大学生1万21人から回答がありました。1日の読書時間を「0分」と答えたのは53.1パーセントで前年より4.0ポイント増え、5年前と比較すると18.6ポイント増加したそうです。1日の読書時間の平均は23.6分で、3年連続で減少しています。一方で、1日に2時間以上読書をする学生は5.3パーセントおり、2004年以降5パーセント前後と一定の割合で推移しているそうです。

この記事を読み「なるほど」と思いました。私と同世代の人たちはサラリーマンや学生として電車で通勤・通学している時に、文庫本を片手に、あるいは新聞を細かく折って、一生懸命、文字を追いかけていました。座った時には必ず本を出して読む習慣があった気がいたします。電車の中では座っているほとんどの人が新聞や本などを読んでいました。

現在では文庫本や新聞に代わり、ほとんどの人が「スマホ」です。情報の蓄積や収集・拡散という点では「スマホ」がはるかに優れているのかもしれませんが、思考を巡らすということになると読書の方が優れているように思います。読書は想像力をかき立てます。その中に出てきた様々な光景を思い描き、実際のものと自分の考えが一致するのを楽しんだりすることもできます。

「読書をしない習慣」がこれからの日本の社会にどんな形で影響を与えるかは分かりませんが、読書好きの私とすれば寂しい限りです。