尖閣諸島の帰属問題により日中間で激しく対立する時期がありましたが、そんな中でも日本国内を旅行する中国人は年々増えてきております。日本政府観光局(JNTO)によると、2017年の1年間に訪日した中国人観光客は約736万人に上り、前年比で15.4パーセント増えているそうです。
昨年8月に日本貿易振興機構(JETRO)が実施した中国の消費者の意識調査では、2013年の調査開始以降初めて、日本が今後旅行したい国・地域の第1位になりました。前回1位だった米国を抜き、日本が40.2パーセントで第1位、第2位が米国で39.9パーセント、第3位がイタリアで37.4パーセント、第4位がフランスで34.9パーセントという結果が出ています。
「日本に旅行に行きたいか、行きたくないか」という2択の質問には、88.9パーセントが「行きたい」と回答しています。「行きたい」と回答した人に何をしたいか尋ねたところ、「遊園地やテーマパークなどで遊ぶ」が60.8パーセント、「食事」が51.7パーセント、「買い物」が50.6パーセントと続いています。
また、日本に旅行に行きたいと回答した人が旅行情報を何から得ているのかを尋ねると、最も大きな割合を占めたのは日本や中国にいる親族や友人からというものでした。中国では依然として口コミが有力な情報源となっているようです。
政治の分野でも日中関係は改善の兆しが見えてきておりますので、これからも日本への中国人観光客が増えていくものと思います。