県立浦和高等学校のグリークラブ(男声合唱団)が、第70回全日本合唱コンクール全国大会・高等学校Bグループ(33人以上の部)で金賞・文部科学大臣賞を受賞しました。金賞を受賞したのは7校ですが、文部科学大臣賞が最高位ですので、事実上の全国1位に輝いたことになります。
11月28日(火曜日)に、グリークラブの3年生と2年生の部長さんが校長先生、顧問の先生とともに県庁に報告に来られました。
浦和高校は、「尚文昌武(しょうぶんしょうぶ)」という理念を掲げています。これは「文を尚(たっと)び、武を昌(さか)んにす」ということで、いわゆる「文武両道」という意味であります。学力も極めて優秀でありますが部活動にも熱心で、正に「知・徳・体」のバランスのとれた人材を育成しようという校風です。
また、「二兎(にと)を追うものは一兎(いっと)も得ず」と言われていますが、浦和高校では「少なくとも三兎(さんと)を追え」と指導されています。「勉強、行事、部活動」の三兎を追う相乗効果によって、幅広い教養、苦境に耐える体力・精神力、仲間とのコミュニケーション能力やリーダーシップなど、全人的な成長がもたらされるということだそうです。
浦和高校での学校生活は多忙ではありますが、その中で時間の使い方をどう工夫するかを学ぶことが、将来、社会に出たときに役に立つということで、「三兎を追え」と教えているそうです。
最近はコミュニケーション能力が劣る人やストレスに弱い人たちが多いだけに、こうした「少なくとも三兎を追え」という教育は極めて有効だと思います。浦和高校から各界のリーダーが多く輩出されていることも「なるほど」と思わざるを得ません。
改めて浦和高校グリークラブの皆さん、金賞・文部科学大臣賞の受賞、おめでとうございます。